
松本さん:医院みんなで大事にしているのが、「噛めてこそ人生」という言葉です。しっかり噛めないと健康な状態で長生きできないですよね。歯科医療とは、“どのように治療をしていくか”“治療後はどうやって歯を守っていくか”を患者さんと一緒に決めていくことだと院長に言われています。それをわかりやすく伝えるのが、私たちの役目です。
岡田さん:まず私たちが取り組んだのは、患者さんとゆっくりお話するためのカウンセリングルームをつくること。それから、わかりやすく説明するためのツール作りです。そのほか、初診からメインテナンスまでの流れや、当院が患者さんに約束できることは何かを明文化していきました。ドクターもDHも私たちも、情報提供が医療のひとつだと考えているんです。
松本さん:コーディネーターとして患者さんと向き合うようになって、意識が変わったことがあります。それは、その患者さんが生涯自分の歯で食べて快適に生活するために何が必要か、という視点でお話できるようになったこと。今までは自費治療=高いという認識でした。でも患者さんにとって最適な選択肢をお伝えするという発想がもてるようになってからは、その意味を説明できるようになったと思います。
岡田さん:インプラントの治療をされた81歳の患者さんがいます。はじめは「入れ歯が合わなくてどうにかしてほしい」と来院されたのですが、お話を聞くうちに「本当は入れ歯なんかしたくないの」と言うのです。この気持ちを聞き出せなかったら、患者さんの本当の満足を得られなかったのではないかと思っています。今は治療を終えてお食事がしっかりできるようになり、お顔も健康的にふっくらしてきました。お漬物も思いっきり食べていらっしゃいます。
松本さん:自分の歯で噛めるって本当に幸せなことですよね。「噛めてこそ人生」を実現するためにどうしたらいいかを、患者さんにこれからも伝えていきたい。そのためにさらに知識をつけてどんな方にも対応できるようにレベルアップしていきたいです。
![]() |
